職業柄、いろいろな雑誌などを見る機会が多い。
その中で、これまで定期購読してきたある月刊誌の購読を停止することにした。
内容に不満があったわけではないが、きちんと読む時間を取ることができなかったということで。
そこで、購読停止の連絡をしたところ、女性の係員が、購読停止理由を確認した上で、あまり押し付けがましくない程度に、停止を考え直すように促す。
こちらもやんわりと、改めて断ると素直に「それでは、又の機会にお願いします」とあっさり引き下がる。
そして、数日後、この会社から、社長名ではがきが届く。
更なるお願いという題名で、購読停止について、その雑誌の有益性を新めてアピールしつつ、購読停止を再度検討するように文面が毛筆手書き風の(コピーのようだが)はがきにびっしりと書いてあった。

これまで、いろいろな月刊誌をはじめ、なにかしら定期購入するような商材を購入してきた。
しかし、購入停止に際して、ここまで諦めずに対応してきた企業がなかった。

振り返って当社も、継続で契約して頂くサービスを提供している。そして、それなりに解約もある。
しかし、その解約に際してかなり、潔く、というか、あっさり諦めている。
企業にとって、定期収入が減ってことは大問題である。一方、そこになにかしらの粘りを発揮しているかというとそうでもない。
下手に引止めをして、相手の気分を害したら、など、守りに気持ちになりやすい。
結局、購読停止の気持ちは翻意に居たらなかったのだが、状況によっては「止めるの止めた」ということになったかも知れない。
妙なところに感心した雑誌の講読停止エピソードでした。